引用元:glassnode
Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesとは、155日以上ビットコインを保有する長期保有者が取引所にビットコインを送金した際に、その前回の移動時よりもビットコイン価格が下がっている場合の損失を示した指標です。
同様の指標として、
- Relative Long-Term Holder Realized Profit to Exchanges
- Relative Short-Term Holder Realized Loss to Exchanges
- Relative Short-Term Holder Realized Profit to Exchanges
などもありますが、この記事では、Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesについて解説していきます。
- Long-Term Holderとは、155日以上ビットコインを保有している長期保有者のことである。短期保有者より勝率がいい傾向にある。
- Short-Term Holderとは、155日未満ビットコインを保有している短期保有者のことである。
Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesを分析することで、勝率の良い長期保有者でさえ損失を出しているタイミングを知ることができます。
このように長期保有者までもが負けるタイミングは市場の底になりやすい傾向があるので、そこを買い時と捉えることでトレードで勝てる可能性も高くなりそうです。
ここから、Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesの意味と活用法を詳しく解説していきます。
Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesの意味と解釈
Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesは、その日に取引所に移動されたビットコインが、その前に移動した時のビットコイン価格から比べてどの程度の損失がでているかを示す指標で、次のように解釈できます。
- Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesが0〜10%であれば、その日に取引所に移動されたコインはその前に移動された時のビットコイン価格に比べてほとんど損失が生じていないことを意味します。
- Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesが10〜30%であれば、その日に取引所に移動されたコインはその前に移動された時のビットコイン価格に比べて10〜30%の損失が生じていることを意味します。このような数値は下落相場の真っ最中に見られる傾向があります。
- Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesが30〜50%であれば、その日に取引所に移動されたコインはその前に移動された時のビットコイン価格に比べて30〜50%の損失が生じていることを意味します。このような数値は下落相場の最後(底値)に見られる傾向があります。
Long Term HolderはShort Term Holderよりトレードが上手い傾向もあるので、Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesが30〜50%になるようなタイミング(強いトレーダーでも購入分が大きな含み損になってしまうタイミング)は、価格サイクルの底だと考えて良さそうです。
以下ではこのような解釈のもとにRelative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesの活用法を書いていきます。
Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesの活用法
Long Term HolderはShort Term Holderの活用法としては、
- Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesが0〜10%になっている時期は、上げ相場の最中
- Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesが10〜30%になっている時期は、下落相場の最中
- Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesが30〜50%になっている時期は、下落の底(反転して上昇タイミング)で買い時
というのが有効だと思います。
この記事を執筆している2023年6月上旬については、Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchanges的には「買い時」をややすぎたタイミング(サイクル的には買ってもOKに思えるが一番の買い時である底値は逃したタイミング)と言えそうですね。
もちろん、Relative Long-Term Holder Realized Loss to Exchangesの指標だけを参考にして売買判断をするのはリスクがあるので、他の指標と合わせて売買の判断材料とするのがいいでしょう。
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