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Puell Multipleとは?オンチェーン指標の意味を日本語で解説!

引用元:glassnode

Puell Multipleとは、DavidPuellによって作成された指標で、「ビットコインのその日の発行額(USD建て)」を「ビットコインの日々の発行額の365日移動平均」で割ることで算出される値です。

用語の解説
  • ビットコインのその日の発行額とは、「その日にマイナー達に発掘されたビットコインの数量」に「その日のビットコイン価格」を掛け合わされた値で、その日のマイナーの合計収入額と捉えることもできます。
  • マイナーとは、ビットコインのマイニング事業を行なっている事業者のことで、ビットコインのネットワークのセキュリティに貢献することで報酬としてビットコインを得ている人たちのことです。

Puell Multipleは、マイナー事業を行なっている人達の財務ストレスを可視化する指標で、ビットコインの価格サイクルを解釈するのにも役立ちます。

ここから、Puell Multipleの意味と活用法を詳しく解説していきます。

目次

Puell Multipleの意味と解釈

Puell Multipleとは、すでに伝えた通り、「ビットコインのその日の発行額(USD建て)」を「ビットコインの日々の発行額の365日移動平均」で割ることで算出される値です。

ビットコインの過去のチャートに照らし合わせると、Puell Multipleの値は次のように解釈できます。

  • Puell Multipleが1.0なら、その日に発行されたビットコインの総額が、直近1年間で発行されたビットコインの1日平均額と一致しています。
  • Puell Multipleが0.5になっているときは、その日に発行されたビットコインの総額が、直近1年間で発行されたビットコインの1日平均額の半額になっています。
  • Puell Multipleが3.0になっているときは、その日に発行されたビットコインの総額が、直近1年間で発行されたビットコインの1日平均額の3倍になっています。

私の解釈では、Puell Multipleが小さくなっているタイミングは、現在のビットコイン価格が直近1年に比べて安かったり、半減期等で1日の発行量が減っていたり(BTCの希少価値が上がっていたり)して、マイナー事業者のストレスが高まっている時期だと思います。

逆に、Puell Multipleが大きくなっているタイミングは、現在のビットコイン価格が直近1年に比べて高かったり、半減期を挟まずビットコインの発行量を維持できていたりして、マイナー事業者の利益が伸びている時期だと思います。

これらのことから、Puell Multipleが小さい時期はビットコインの価格サイクルのボトム付近を示し、Puell Multipleが大きい時期はビットコインの価格サイクルのトップ付近を示す傾向にあります。

以下では、このような解釈のもとにPuell Multipleの活用法を書いていきます。

Puell Multipleの活用法

Puell Multipleの活用法としては、

  • Puell Multipleが0.5になっているときは、現在のビットコイン価格が安かったり、半減期等で1日の発行量が減っていたり(BTCの希少価値が上がっていたり)、マイナー事業者のストレスも多いタイミングで、買い時(グラフの買い矢印)。
  • Puell Multipleが3.0になっているときは、現在のビットコイン価格が高かったり、半減期を挟まずビットコインの発行量を維持できていたりして、マイナー事業者の利益が伸びている(売り圧が大きい)タイミングで、売り時(グラフの売り矢印)。

というのが有効だと思います。

この記事を執筆している2023年6月上旬については、Puell Multiple的には「買い時」とも「売り時」とも言えない状況と捉えるのが良さそうですね。

もちろん、Puell Multipleの指標だけを参考にして売買判断をするのはリスクがあるので、他の指標と合わせて売買の判断材料とするのがいいでしょう。

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