引用元:glassnode
Percent Supply in Profitは、発行済みのビットコインのうち含み益の状態になっているビットコインの割合を示す指標であり、各ビットコインについて最後に動いた時の価格とビットコインの現在価格を比べて算出されています。
Percent Supply in Profitは、全コインのうち含み益になっているコインの割合なので、ビットコイン価格が過去最高値(ATH)に達したときに100%になり、ビットコイン価格が過去最低価格値に達したときに0%になる指標です。
- ATHとは、All Time Highの略語で、ビットコイン価格が過去最高値に達したときに使われる英語表現です。
実際のビットコインの値動きでは、過去最高値を更新することはあっても過去最低値には達していない(上限はなく下限はあるような値動きになっている)ので、Percent Supply in Profitはグラフのように40%〜100%で推移しています。
ここから、Percent Supply in Profitの意味と活用法を詳しく解説していきます。
Percent Supply in Profitの意味と解釈
上のグラフから、Percent Supply in Profitの値は次のように解釈できます。
- Percent Supply in Profitが90%〜100%の期間では、ビットコイン価格が過去最高値を更新している最中である(上のグラフの赤背景)。
- Percent Supply in Profitが50%〜90%の期間では、ビットコイン価格が過去一定期間に推移した価格の範囲内を推移している(上のグラフの白背景)。
- Percent Supply in Profitが50%以下の期間では、ビットコイン価格が過去一定期間(1〜2年程度)に推移した価格をの下値を更新している最中である(上のグラフの緑背景)。
このように、Percent Supply in Profitは、ビットコイン保有者の含み益を観察することで、ビットコインが価格サイクルのどの位置にいるのかを把握するのに役立ちます。
以下では、このような解釈のもとにPercent Supply in Profitの活用法を書いていきます。
Percent Supply in Profitの活用法
Percent Supply in Profitの活用法としては、
- Percent Supply in Profitが50%以下にいる期間は、含み益を保有している人が50%以下に達しているタイミングで、ビットコインの価格サイクルの底付近といえるので買い時(グラフの青四角で囲った価格帯)
- Percent Supply in Profitが90%以上にいる期間は、含み益を保有している人が90%以上に達しているタイミングで、ビットコインの価格サイクルの天井付近といえるので売り時(グラフの赤四角で囲った価格帯)
というのが有効だと思います。
この記事を執筆している2023年6月中旬については、Percent Supply in Profit的には「買い時」とも「売り時」とも判断しづらいタイミングですね。
また、あえて判断するとすれば、現在価格は2023年1月頃の青四角で囲んだ価格帯と近いので、「どちらかといえば買い時」といえるかもしれません。
もちろん、Percent Supply in Profitの指標だけを参考にして売買判断をするのはリスクがあるので、他の指標と合わせて売買の判断材料とするのがいいでしょう。
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