引用元:glassnode
Mayer Multipleとは、「ビットコイン価格」と「ビットコインの200日移動平均線」との比率として計算されるオシレーターです。
用語の解説
- オシレーターとは、「振り子」「振り幅」という意味です。投資指標としてのオシレーターは、相場の「買われ過ぎ・売られ過ぎ」を示すテクニカル指標の総称で、相場に明確なトレンドがない状況などの投資判断で力を発揮されます。
200日移動平均線は、マクロ的な強気・弱気のバイアスを確立するための指標として広く認知されています。
したがって、メイヤー・マルチプルは、買われすぎや売られすぎの状態を測るツールとして、この長期平均価格からの距離を示す指標です。
ここから、Mayer Multipleの意味と活用法を詳しく解説していきます。
目次
Mayer Multipleの意味と解釈
Mayer Multipleとは、すでに伝えた通り、「ビットコイン価格」と「ビットコインの200日移動平均線」との比率として計算されるオシレーターです。
ビットコインの過去のチャートに照らし合わせると、Mayer Multipleの値は次のように解釈できます。
- Mayer Multipleが2.4になっているときは、現在のビットコイン価格がビットコインの200日移動平均価格の2.4倍にまで上昇していて、サイクルトップを意味しています。
- Mayer Multipleが0.8になっているときは、現在のビットコイン価格がビットコインの200日移動平均価格の0.8倍にまで下落していて、サイクルボトムを意味しています。
以下ではこのような解釈のもとにMayer Multipleの活用法を書いていきます。
Mayer Multipleの活用法
Mayer Multipleの活用法としては、
- Mayer Multipleが2.4になっているときは、現在のビットコイン価格がビットコインの200日移動平均価格の2.4倍にまで上昇していて、急激に買われ過ぎなので売り時。
- Mayer Multipleが0.8になっているときは、現在のビットコイン価格がビットコインの200日移動平均価格の0.8倍にまで下落していて、売られ過ぎなので買い時。
というのが有効だと思います。
この記事を執筆している2023年6月上旬については、Mayer Multiple的には「買い時」とも「売り時」とも言えない状況(買われ過ぎでも売られ過ぎでもない)と捉えるのが良さそうですね。
もちろん、Mayer Multipleの指標だけを参考にして売買判断をするのはリスクがあるので、他の指標と合わせて売買の判断材料とするのがいいでしょう。
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