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Long Term Holder MVRVとは?オンチェーン指標の意味を日本語で解説!

引用元:glassnode

Long Term Holder MVRVとは、最終取引が155日以上前のUTXOのみを考慮したMVRVで、長期投資家の行動を評価する指標です。

MVRVとは、Market Value to Realized Valueの略語で、ビットコイン投資家が保有する平均的な含み損益の倍率を測定するオシレーターです。

MVRVを分析することで、ビットコイン市場のサイクルや収益性を可視化することが可能です。

用語の解説
  • Long Term Holderとは、ここでは155日以上、ビットコインを保有している長期投資家のことです。
  • Short Term Holderとは、ここでは155日未満の日数、ビットコインを保有している短期投資家です。
  • オシレーターとは、「振り子」「振り幅」という意味です。投資指標としてのオシレーターは、相場の「買われ過ぎ・売られ過ぎ」を示すテクニカル指標の総称で、相場に明確なトレンドがない状況などの投資判断で力を発揮されます。

一般的にShort Term HolderよりもLong Term Holderのほうが投資成績がいいので、MVRVなどの指標についてもLong Term Holderに絞って参照することで、トレードで勝てる可能性も高くなりそうです。

「MVRVの意味と活用法」の記事では、全所有者についてのMVRVを解説していますが、この記事ではLong Term Holder についてのMVRVを解説していきます。

目次

Long Term Holder MVRVの意味と解釈

Long Term Holder MVRVは、現在のビットコイン価格を長期保有者のRealized Priceで割った値なので、次のように解釈できます。

  • Long Term Holder MVRVが6.0であることは、現在のビットコイン価格がビットコイン長期保有者の平均取得価格の6倍にまで上昇していることを意味します。
  • Long Term Holder MVRVが1.0であることは、現在のビットコイン価格がビットコイン長期保有者の平均取得価格と一致している(ビットコイン長期保有者は損益分岐点にいる)ことを意味します。
  • Long Term Holder MVRVが0.8であることは、現在のビットコイン価格がビットコイン長期保有者の平均取得価格より20%低いことを意味します。

これは私の解釈ですが、Long Term Holder MVRVの分母の「ビットコイン長期保有者の平均的なビットコイン取得価格(オンチェーンからみた各ビットコインの最終取引価格の平均)」は、分子のビットコイン価格よりも、安くなる傾向があります。

というのも、オンチェーンからみた長期保有者の各ビットコインの最終取引価格には、2010年に最後の取引をしたビットコインや、2015年に最後の取引をしたビットコインも含まれるからです。

このように、ビットコインが今より格安だった時期に最終取引があったビットコイン(長期保有者がいるケースや昔紛失したケース)があることを考えると、Long Term Holder MVRVの分母は小さくなる傾向があり、Long Term Holder MVRVの平均値は1以上になる傾向があります。

これに加えて、Long Term HolderはShort Term Holderよりトレードが上手い傾向もあるので、Long Term Holder MVRVの平均値は2〜4になります。

以下ではこのような解釈のもとにLong Term Holder MVRVの活用法を書いていきます。

Long Term Holder MVRVの活用法

Long Term Holder MVRVの活用法としては、

  • Long Term Holder MVRVが0.8以下になってるときは、ビットコイントレードで勝ち越している長期保有者ですら20%以上の含み損になっている状況で、「売られ過ぎ」と判断できるので買い(グラフの買い矢印)。
  • Long Term Holder MVRVが6.0以上(600%以上)になってるときは、長期保有者が6倍以上の含み益になっている状況で、「買われ過ぎ」と判断できるので売り(グラフの売り矢印)。

というのが有効だと思います。

この記事を執筆している2023年6月上旬については、Long Term Holder MVRV的には「買い時」とも「売り時」とも言えない状況(買われ過ぎでも売られ過ぎでもない)と捉えるのが良さそうですね。

もちろん、Long Term Holder MVRVの指標だけを参考にして売買判断をするのはリスクがあるので、他の指標と合わせて売買の判断材料とするのがいいでしょう。

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