引用元:glassnode
Recovering from a Bitcoin Bearとは、glassnode独自の指標で、独立した8つの投資指標についてそれぞれ購入すべきタイミングか否かを算出し、8つの投資指標のうちいくつの投資指標が購入すべきタイミングに該当しているかを示した指標です。
Recovering from a Bitcoin Bearは次の8つの投資指標を観測対象としています。
- Realized Price
- Price 200D-SMA
- New Addresses Momentum
- Revenue from Fees 2year Z-Score
- aSOPR
- Realized Profit/Loss Ratio
- RHODL Ratio
- Supply in Profit
Recovering from a Bitcoin Bearは、これら8つの指標のうちいくつが買い時と言っているかを多数決のように判断している指標です。
極端な例でいえば、これら8つの指標の全てが買い時でないと示していたらビットコインを買うべきでない、これら8つの指標の全てが買い時であると示していたらビットコインを買うべき、という感じで、複数指標の重複具合を示した指標となっています。
ここから、Recovering from a Bitcoin Bearの意味と活用法を詳しく解説していきます。
Recovering from a Bitcoin Bearの意味と解釈
Recovering from a Bitcoin Bearのグラフで、下部の着色された部分については、次のように解釈できます。
- グラフ下部が黄緑に着色されているタイミングは、8つの対象指標のうち価格条件に照らし合わせた買い時
- グラフ下部が黄色に着色されているタイミングは、8つの対象指標のうちオンチェーン活動条件に照らし合わせた買い時
- グラフ下部が水色に着色されているタイミングは、8つの対象指標のうち利益条件に照らし合わせた買い時
- グラフ下部がピンク色に着色されているタイミングは、8つの対象指標のうち供給条件に照らし合わせた買い時
Recovering from a Bitcoin Bearという独立した指標があるわけではなく、Recovering from a Bitcoin Bearは独立した8つの指標についての多数決的な指標なので、各指標の意味については個別に理解しておく必要があります。
各指標の意味については、それぞれ別記事で解説しているのでこの記事では解説しませんが、要はこの4つの観点に照らし合わせて、それぞれが買い時に該当しているかどうかを示したものがRecovering from a Bitcoin Bearです。
そして、8つの指標のうち5個以上の指標で買い時となっているタイミングが価格グラフから縦状に水色で着色されており、8つの指標の全ての指標で買い時となっているタイミングが価格グラフから縦状に紫色で着色されています。
以下では、このような解釈のもとにRecovering from a Bitcoin Bearの活用法を書いていきます。
Recovering from a Bitcoin Bearの活用法
Recovering from a Bitcoin Bearの活用法としては、
- 8つの指標のうち5つ以上が買い時と示した最初のタイミング(グラフの黒矢印)で買いエントリーする
- 8つの指標のうち8つ全てが買い時と示した最初のタイミング(グラフの赤矢印)で買いエントリーする
- 8つの指標のうち4つ以下しか買い時と示していないタイミング(グラフの白背景)では買いエントリーしない
というのが有効だと思います。
黒矢印のタイミングでの買いエントリーは、上げ相場の開始時からエントリーできるメリットがある一方で、騙し(上げ相場と思われたが実際は下げ相場)でエントリーしてしまって小さな損失が生じるデメリットもある点に注意が必要です。
赤矢印のタイミングでの買いエントリーは、上げ相場の開始時から少し出遅れるデメリットがある一方で、騙しを排除して確度の高い上げ相場でのみ買いエントリーできることがメリットです。
この記事を執筆している2023年6月中旬については、Recovering from a Bitcoin Bear的には「買い時」とも「売り時」とも判断しづらいタイミングですね。
また、あえて判断するとすれば、現在価格は2023年2月頃の赤矢印の価格帯と近いので、「どちらかといえば買い時」といえるかもしれません。
もちろん、Recovering from a Bitcoin Bearの指標だけを参考にして売買判断をするのはリスクがあるので、他の指標と合わせて売買の判断材料とするのがいいでしょう。
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