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Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonとは?オンチェーン指標の意味を日本語で解説!

引用元:glassnode

Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonとは、取引手数料によるマイナー報酬のローリングZ-Scoreを1年間、2年間、3年間、4年間でそれぞれ計算することで、手数料市場の上昇期と下降期を識別し、オンチェーンの混雑度を統計的に測定します。

用語の解説
  • Z-Scoreとは、データ群の該当する数値から平均値を引いて、標準偏差で割って求めた値です。 これにより、このデータ群は平均が0で標準偏差が1になり(標準化され)、単位が異なる数値も偏差値にて比較することが可能となります。
  • マイナーとは、ブロックチェーンでのトランザクションの検証に協力する(マイニングを行う)ことで、ブロック報酬と取引手数料の2種類の報酬を得ている事業者のこと。
  • ブロック報酬とは、一定のルールに基づいて新たに発行されてマイナーに付与されるビットコインのことで、発行上限の2100万ビットコインに達するまでおよそ4年ごとにおとずれる半減期で半減し続ける。
  • 取引手数料とは、ビットコインの送金時に送り手からマイナーに支払われる手数料のことで、半減期などで半減されることはない。発行上限に達した後のマイナー収入は取引手数料のみになる。

通常、ネットワークアクティビティとブロックスペースの混雑が激しい期間は、通常、取引手数料に上昇圧力がかかります。

そのため、Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonを観察することで、直近1年間〜直近4年間のそれぞれで見たときに、現在の取引手数料が高いかどうか(ビットコインネットワークでの取引が活発か)を把握することができます。

ここから、Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonの意味と活用法を詳しく解説していきます。

目次

Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonの意味と解釈

Miner Revenue from Fees Z-Scoreとは、手数料からのマイナー報酬についての1年間〜4年間のZ-Scoreを計算し、手数料が高い期間と低い期間を特定し、オンチェーン混雑(ビットコインの送金需要)の統計的な測定値を提供する指標です。

ビットコインの過去のチャートに照らし合わせると、Miner Revenue from Fees Z-Scoreの値は次のように解釈できます。

  • 1年〜4年のMiner Revenue from Fees Z-Scoreが全て正になったタイミングから、ビットコインの価格上昇相場が始まる。
  • 1年〜4年のMiner Revenue from Fees Z-Scoreが全て負になったタイミングから、ビットコインの価格下落相場が始まる。

要するに、「ビットコインに興味を持つ人が増える時期」「ビットコインの手数料が高い時期(送金需要が高まる時期)」「ビットコインの価格が上がる時期」が互いに相関しあってるということだと思います。

ビットコインに興味を持つ新規参入者が増えると、送金需要も高まるし、価格も上がるし、価格が上がるからさらに新規参入者が増えて送金需要も増える、という感じですね。

逆に、ビットコインに興味を持つ新規参入者が減ると、送金需要も減るし、価格も下がるし、価格が下がるとさらに保有者が減って送金需要も減る、ということだと思います。

このように一方向に動き出すとしばらくその相場が続くので、数ヶ月の短期スパンでそれぞれの期間を繰り返すのではなく、1年半〜3年の長期スパンでそれぞれの期間が交互に繰り返している考えられます。

以下では、このような解釈のもとにMiner Revenue from Fees Z-Score Ribbonの活用法を書いていきます。

Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonの活用法

Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonの活用法としては、

  • Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonの全てが正になったタイミングは、ビットコイン価格の上昇相場の始まりなので、買い時といえます(グラフの赤背景期間の始期)。
  • Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonの全てが負になったタイミングは、ビットコイン価格の下落相場の始まりなので、買い時といえます(グラフの青背景期間の始期)。
  • 1年〜3年周期でこの上昇相場と下落相場を繰り返すので、上昇相場の開始時に買って、下落相場の開始時に売る

というのが有効だと思います。

この記事を執筆している2023年7月上旬については、Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbon的には「買い時」と捉えるのが良さそうですね。

Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonが全て正になった直後に全て0付近に戻ってきているので、厳密に「買い時」と判断するのは難しいですが、もう少し待って各自に上抜けしたこと(赤背景になったこと)を確認してから買いエントリーするのも有効だと感じます。

もちろん、Miner Revenue from Fees Z-Score Ribbonの指標だけを参考にして売買判断をするのはリスクがあるので、他の指標と合わせて売買の判断材料とするのがいいでしょう。

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